「ホ。フェス'24」ライブレポート
「ホ。フェス’24」ライブレポート
京都のアイドルグループ「きのホ。」が主催する
「ホ。フェス'24」が2024年2月23日24日に京都KBSホールで開催された。
昨年に続き第二回目となる「ホ。フェス'24」。
今年は二日間にわたって開催され、アイドルやバンド、タレントなど様々なジャンルのアーティストが約30組京都に集まった。
ホールの外ではカレー好きを豪語する桜寝あした監修の桜寝CurryHouseや、きのホ。メンバー考案メニューなどバラエティーに富んだフードが販売。きのホ。メンバーによる手売りも行われ大盛況であった。
会場はファンたちが手がけた装飾で彩られており、ファンときのホ。が一体となってこの「ホ。フェス'24」を作り上げていることが感じられる。
メンバーの衣装やMusic Videoの小道具などの展示も行われており、文化祭のような独特の魅力が会場全体にいきわたっているようだった。
ホール内正面に黒七味ステージ、隣接して白味噌ステージ、そしてロビーにおばんざいステージの計3つのステージが設けられ、各ステージに次々とアーティストが登場する。
アーティストの出演前にはきのホ。のメンバーの声でジングルが流れ、誰がアーティストの紹介をするのかという楽しみもある。
2/24(金・祝)1日目
1日目、トップバッターのきのホ。は「反面教師」でフロアを煽りながら登場。ホ。フェスが始まるワクワク感に満ち溢れたフロアのボルテージは瞬く間に上昇し、一気にKBSホールがお祭りムードとなった。「ただいまより、ホ。フェス2024開幕します!」と高らかに開幕宣言をし、愛はズボーンにバトンを託した。
昨年も出演したONIGAWARAは「ヒットチャートをねらえ!」で御堂莉くるみ、御守ミコ、小花衣こはるがバックダンサーとして登場。ポップでキュートなダンスを披露した。
おばんざいステージのトップバッターLOVE LOVE LOVEは「嘘のつき方」を小花衣こはるとコラボし、優しいユニゾンでロビーを包み込んだ。
一方セックスマシーン‼︎は強烈なエネルギーのあるステージを披露。ステージから飛び出した森田剛史と、マイクケーブルを持って追いかける観客の姿があり、驚くべきパワーに観客は呼応するように大きな盛り上がりを見せた。
ホ。フェスも後半戦を迎えた頃、白味噌ステージにムーディ勝山が登場。ムーディ勝山の「弟子」として御堂莉くるみあらため「ムーディくるやま」が替え歌を熱唱し、フロアは笑いと感動に包まれた。
続くステージは「出張版きのホ。の成長ツウ」として、片桐仁をゲストに迎えて、きのホ。とヨーロッパ企画の左子光晴によるクイズやリーディングドラマなどのトークショーが行われた。1日目はこういった音楽ステージだけではない企画が多数あったのが特徴的だ。
吉田豪と出演者がトークをする吉田豪SPトークセッションも地下特設ステージで行われ、赤裸々トークは予定時間を超過する程の盛り上がりとなった。
眉村ちあき、NaNoMoRaLの心を揺さぶるパフォーマンスの後に、1日目トリを飾るのはきのホ。バンドセット。
「emo衛門」のイントロが始まるとフロアが一気に高揚していく。「渋滞」では観客をかき分けながらフロアに降り立ち、脚立に代わる代わる登りながらパフォーマンス。観客と一体となって熱唱する様子はカオスかつ美しい情景であった。
初披露の新曲「シンドローム」はロックサウンドに力強い歌声と妖艶なダンスを見せ、きのホ。の新たな一面に観客は魅了された。最後の曲「DANGER!」ではフロアを揺らしながら最高潮の盛り上がりを見せ、1日目は閉幕した。
2/25(土)2日目
2日目のトップバッター小花衣こはるは、ひとりひとりに寄り添うような温かい歌声をKBSホールに響き渡らせた。THE BLUE HEARTSの「1000のバイオリン」ではフロアに降り立ち観客と共に歌い、2日目のスタートにふさわしい盛り上がりを見せた。
浪漫革命では、小清水美里がステージに上がり「うわついた気持ちfeat.美里ザDOPENESS」としてラップを披露し観客の視線を釘付けにした。さらに「優しいウソで」を小花衣こはると共にパワフルに楽しく歌い上げた。
そんな中おばんざいステージではヤジマX KYOTOが、凄まじい熱量でフロアの温度を上昇させていた。終盤には小清水美里と御堂莉くるみが「アンディ愛の世界」でキュートなダンスを披露した。
その後のくぴぽはポップでエネルギッシュなステージを見せた。「紫陽花と短冊」ではくぴぽのまきちゃんが御守ミコをジャイアントスイングするなど、奔放なスタイルで観客を盛り上げた。
あたりがすっかり暗くなりホ。フェスも終盤に近づく頃、POLYSICSでは「Let’sダバダバ」でメンバーカラーのツナギにサングラスをかけた「きのホ。リシックス」が登場。クラップとジャンプで会場が一体となった。
続いてモーモールルギャバンの全身全霊のパフォーマンスには、パンティコールをしながら涙する観客も見られた。
そんな興奮冷めやらぬステージが続き「ホ。フェス’24」のラストを締めくくるのはきのホ。バンドセット。
新衣装を身に纏って登場し、観客からは大きな歓声が上がった。グレーを基調とした今までとは印象がガラッと変わった新衣装からは、気合の入った新たな一歩を感じさせる。パワーに溢れた楽しませるパフォーマンスに、凛とした煌びやかさを魅せるパフォーマンスなど、きのホ。の様々な魅力が詰め込まれたステージとなった。
いよいよフィナーレでは「来年も必ずこのステンドグラスの下で会いましょう!」という言葉の後、「ブリリアント帰り道」を歌い上げた。曲が終わると5人は「それではポフェス2024、ありがとうございました!」と深くお辞儀をし、ステージを後にした。
観客からの熱烈なアンコールを受け、笑顔でステージへと戻ってきた5人の背後で白いスクリーンが降りてきた。観客がざわめく中、きのホ。から「6/1京都祇園甲部歌舞練場、6/2京都市役所庁舎前広場(野外)の二日間にわたるアイドルフェスの開催」、「3rd FULL ALBUMリリース」、「東仙阪福バンドセット昼夜二公演ツアー」という3つの重大告知がされ、どよめきと大きな歓声が上がった。
熱狂の渦に包まれる中、きのホ。が最後に歌ったのは「観月京」。「どうやったってそんな風になれる気がしない けどこんな風にこんな風にできること増えた」と、まるで成長し続けるきのホ。の姿を表したような曲は、観客の胸に強く響かせ、二日間の「ホ。フェス’24」を締め括った。
昨年に引き続き開催された「ホ。フェス’24」は二日間に進化を遂げ、最高の出演者と最高の観客によって様々なドラマを見せてくれた。
これからの「ホ。フェス」、そして「きのホ。」は一体どんな景色を見せてくれるのか、期待が高まるばかりだ。キラキラと輝きを見せる今の彼女たちは、まさに目が離せない存在である。
photo by ニイミココロ
written by ホ。フェス'24スタッフ (曰菜、よしこ、谷勝、しそ、カジミ)